夜中にふと目が覚め、スマホの明かりを頼りに銀行アプリをチェックするも、今月も養育費の振り込みはゼロ。
「兵庫県で養育費の未払い、いったいどこに相談すればいいの？」と途方に暮れたことはありませんか？
実は私自身、神戸市でシングルマザーになった当初に同じ壁にぶつかり、心細くて眠れない夜を過ごした経験があります。
カラカラに乾いた喉、イライラで布団を蹴飛ばしながら、誰にも言えず抱え込んだ孤独な気持ち…。
孤独と市役所相談窓口: 一人で抱え込まないで
離婚後に養育費が支払われない状況が続くと、精神的にも経済的にも追い詰められてしまいます。
私が最初に頼ったのは地元・神戸市の役所でした。
正直、当初は「役所なんて事務的対応で、あまり力になってくれないのでは？」と半信半疑でした。
「まずはひとり親家庭支援センターにご相談ください」との言葉にホロリ。
その優しい声掛けだけでも、張り詰めていた心が少し解けたのを覚えています。
兵庫県内では各市町の福祉事務所にひとり親家庭向けの相談窓口があります。
たとえば神戸市なら「神戸市ひとり親家庭支援センター」（中央区）、西宮市なら市役所内の「子供家庭支援課母子・女性支援チーム」（7階）といった具合に、自治体ごとに担当部署があります。
小さな町にお住まいの場合でも大丈夫。
兵庫県は県全域で養育費や慰謝料などの法律問題について弁護士相談を実施しており（※ 神戸市や姫路市などの大都市は各市が対応）、お住まいの地域の福祉事務所や県の健康福祉事務所に申し込めばオンラインで専門家につないでもらえる仕組みです。
役所の窓口なんて敷居が高い…と感じるかもしれませんが、「相談のお申し込みはお住まいの市福祉事務所または県健康福祉事務所へ」と県も案内している通り、まず地元の公的機関に声を上げることが解決の第一歩です。
ちなみに、「兵庫県民総合相談センター」という県の総合窓口でも離婚前後の悩み相談を受け付けています。
こちらは専門相談員による法律相談や家庭問題の相談が無料で受けられ、神戸市以外に住んでいる人はテレビ電話相談も可能とのこと。
行政のサービスなので安心ですし、「離婚したいが手続きがわからない」「養育費を取り決めていなかった」などどんな初歩的な悩みでも丁寧に対応してくれますよ。
きっと、想像以上に温かい支援の手が差し伸べられるはずです。
怒りと法テラス: 専門家に相談してみた
養育費を支払わない元配偶者に対して、怒りや悔しさで胸がいっぱいになることもあるでしょう。
「法的に訴えてやりたい！」とカッとなる気持ち、私にも覚えがあります。
しかし専門知識なしに独りで戦うのは不安ですよね。
兵庫県には「法テラス」（日本司法支援センター）の拠点が神戸市（法テラス兵庫）、尼崎市（法テラス阪神）、姫路市（法テラス姫路）に計3か所あります。
法テラスでは収入等の条件はありますが、条件に合えば弁護士との無料相談（30分程度×3回まで）が可能です。
また条件を満たさない場合でも、有料相談より安価に利用できたり、費用の立替払い制度（後払いの分割等）も用意されています。
実際、私が法テラス兵庫に電話予約をした際は、スタッフの方が親切に手続きを案内してくれ、「離婚（養育費・財産分与）問題も含め幅広い法律相談が可能です」と説明してくれました。
豆知識
法テラス兵庫の一般法律相談では、借金問題や労働トラブルはもちろん、離婚に伴う養育費や財産分与など家庭の悩みについても扱っています。
相談方法は面談だけでなく電話相談も可能なので、遠方からでも利用しやすいですね。
一方で、「弁護士に相談＝費用が高そうで心配」という声もあります。
それに対しては「兵庫県弁護士会」の相談所という選択肢もあります。
県弁護士会は県内各地に相談窓口を設置しており、離婚・養育費に関する相談を30分5,500円（原則）で受け付けています。
私の友人である明石市在住のAさんは、最初「お金もないし弁護士なんて…」と二の足を踏んでいました。
ところが意を決して弁護士会に電話予約し相談してみたところ、「養育費の強制執行」を具体的に提案され目からウロコ。
「もっと早く専門家に相談すればよかった！」と彼女は悔やんでいました。
5,500円は決して安くない出費ですが、今後受け取れるはずの養育費総額（例えば毎月3万円×10年なら360万円！）を考えれば必要な先行投資とも言えます。
それでも費用面で不安が残る場合、法テラス経由で弁護士を紹介してもらい費用を立て替えてもらう方法もあります。
お金の心配で泣き寝入りする前に、ぜひプロに相談してみましょう。
焦りと養育費相談支援センター: 国の無料電話相談も活用
「役所も営業時間内に行けない、弁護士にいきなり相談する勇気もない…」そんな焦燥感でいっぱいの方にぜひ知ってほしいのが、国が設置した「養育費・親子交流相談支援センター」です。
これは養育費や子どもの面会交流に関する悩み全般を、電話やメール、チャットで無料相談できる公的サービスです。
しかし調べてみると、養育費・親子交流相談支援センターでは平日20時まで（水曜は22時まで！）、土曜も18時まで電話OKだったのです。
思わず「えっ、こんな遅くまで？」と驚きつつ、翌日の夕方、子どもが寝静まった後に意を決して電話してみました。
ガチガチに緊張する私に、相談員さんは「大丈夫ですよ、ゆっくりお話しくださいね」と優しく声をかけてくれました。
電話料金が気になる場合はセンター側からかけ直してくれる制度もあり（フリーダイヤルは携帯不可ですが後から担当者が電話してくれます）、経済的負担を気にせず何でも相談できる環境が整っています。
私が「元夫に養育費の支払いを求めたいが、取り決め自体していなかった」と打ち明けると、相談員さんは丁寧にヒアリングした上で、「まず公正証書を作りましょう」とアドバイスをくれました。
さらに「お住いの自治体の窓口にも養育費相談の担当者がいますよ」と地元の支援先まで教えてもらえたのです。
相談員さん自身は弁護士ではありませんが、法的な話になれば近くの法テラスも紹介できますと心強い言葉もいただきました。
まさに悩めるシングルマザー・シングルファザーの駆け込み寺といえる存在でしょう。
電話だけでなくメールやチャットボットも利用できるので、人に直接話すのが苦手な方でも安心です。
焦る気持ちを少し落ち着けて、「まず相談してみる」ことから始めませんか？
希望と具体策: 新たな一歩を踏み出すために
養育費の未払い問題に直面すると、「もう諦めるしかないのか…」と心が折れそうになるかもしれません。
しかし、兵庫県内にはここまで紹介してきたように頼れる相談先がたくさんあります。
まずは小さな勇気を出して、信頼できる誰かに今の状況を話してみましょう。
一歩踏み出せば、「こんな方法があったんだ」と明日への道筋が見えてくるでしょう。
私も最初の一通りの相談を経て、公正証書の作成費用補助（最大5万円）や養育費保証会社の活用など、具体的な解決策を次々に教えてもらえました。
あなたも、決して一人ではありません。
私たちと一緒に、諦めずに一歩ずつ進んでみませんか？