北海道在住で養育費が未払い!? 困ったときに相談できる窓口とは

北海道在住で養育費の未払いに困ったときの相談先

札幌の真冬、しんしんと降る粉雪を窓越しに見つめながら、私はため息をつきました。

元夫からの養育費がまた振り込まれていない...この現実に、胸の奥がズキズキと痛みます。

実のところ、私自身も養育費の未払いに悩み涙したシングルマザーです。

北海道で頼れる相談先なんてあるの?」と孤独と不安に押しつぶされそうになったあの夜を、私は今でも忘れません。

絶望の中で見つけた道庁のひとり親相談窓口

北海道庁旧本庁舎。

凍てつく2月の朝、この歴史的建物の中にある北海道庁の窓口へ私は勇気を振り絞って足を踏み入れました。

薄暗い廊下にコツコツと響く足音が、緊張で早鐘を打つ心臓の音と重なります。

正直、「お役所なんて冷たい対応をされるだけかも…」と怯えていました。

それでも「このままじゃ子どもを守れない!」という一心で、震える声を振り絞り相談員に現状を伝えたのです。

担当の佐藤さん(仮名)は、私の話にゆっくりうなずきながら耳を傾け、温かい声でこう言ってくれました。

大丈夫、一緒に方法を考えましょう

カチコチに凍りついていた心が、ふっと緩むのを感じた瞬間です。

道庁のひとり親家庭支援窓口」では、生活全般から養育費の悩みまで幅広く相談に乗ってくれます。

実際、北海道では14か所の振興局や各市に母子・父子自立支援員が配置され、来所や電話で気軽に相談できる体制が整っています。

私以外にも同じ悩みを抱える親は多く、弁護士による養育費特別相談の利用件数は令和3年度141件から令和4年度148件へと増えていました。

数字が増えているのは、それだけ「助けを求める人が増えている頼っていい場所がある」証拠なのかもしれませんね。

とはいえ、初めの一歩を踏み出すのは勇気が要りますよね?

私も道庁に行くまで何カ月も悩みました。

しかし、一人で抱え込むより、行政のドアを叩いて正解でした。

専門の相談員さんは公的機関ならではの最新制度や地域の支援情報を教えてくれますし、何より「味方がいる」という安心感が得られました。

相談後、私は養育費の法的な取り決めがないことが問題だと気づかされ、公正証書を作る決心がついたのです。

もっと早く相談すればよかった」——これが窓口を利用した率直な感想でした。
あなたも、ひとりで抱え込まずにまずは頼ってみませんか?

藁にもすがる思いで駆け込んだ法テラス札幌

藁にもすがる思いで「法テラス札幌」の扉を叩いたのは、道庁で相談した数日後のことでした。

手取り15万円台の私には、弁護士費用が高すぎて到底払えません。

お金がないなら泣き寝入りしかないのか」――そんな絶望が頭をよぎり、夜中に声を殺して泣いた日もあります。

弁護士費用が高額なため泣き寝入りせざるを得ないケースも多く、その現状は深刻です。

私自身、元夫にメールやLINEで何度も支払いをお願いしましたが、返事はなく時間だけが過ぎていきました。(この方法は完全に失敗!

そこで最後の頼みの綱として法テラスに電話相談を申し込んだのです。

意を決して平日昼間に「法テラス札幌」に連絡すると、受付の方は落ち着いた口調で丁寧に話を聞いてくれました。

正直、「法律なんてチンプンカンプンだし相談していいの?」と尻込みしていましたが、思い切って話してみて大正解です。

私の場合、収入などの条件を満たしたため無料で弁護士相談を受けられることになりました。

おそるおそる訪れた法テラス札幌の相談室では、女性の弁護士さんが「まずは内容証明郵便を送りましょう」と具体的な対策を提案してくれ、一筋の光が差し込んだ気持ちでした。

さらに、「公正証書がないなら家庭裁判所で養育費の調停を申し立てましょう」と、次のステップまで背中を押してくれたのです。

それまで一人で途方に暮れていた私には、専門家の導きがどれほど心強かったことでしょう。

法テラスを利用して感じたのは、「法律の力を借りる」ことへのハードルが自分の中で下がったことです。

国も2024年に法定養育費制度を導入するなど、未払い対策の強化に乗り出しました。

例えば改正法では、離婚時に養育費の取り決めがなくても算定された一定額を請求でき、養育費債権に優先的な権利(先取特権)が認められる仕組みとなりました。

少し難しい話に聞こえるかもしれませんが、「社会が味方してくれる方向に変わりつつある」と知るだけでも希望が湧きませんか?

法テラス札幌の電話番号は0570-078-388で、平日9~17時に問い合わせできます。

まずは一人で抱え込まず、「法律のプロ」に現状を相談してみてください。

子どもの権利を守るために、あなたが泣き寝入りする必要はないのです。

不安な夜に寄り添う「養育費・親子交流相談支援センター」

誰にも相談できずひとりで夜を迎えるのは、どれほど心細いことでしょう。

そんな不安な夜に思い出してほしい存在が、厚生労働省委託の「養育費・親子交流相談支援センター」です。

平日20時毎週水曜は22時)まで電話相談を受け付けており、土曜・祝日も開設しているので、仕事や育児で日中忙しいシングルマザーでも利用しやすいのが嬉しいポイント。

実際、私も子どもを寝かしつけた後の夜9時過ぎに電話し、じっくり話を聞いてもらった経験があります。

こんな時間に相談できるなんて助かる…」と電話口で思わずホロリ。

専門の相談員さんが丁寧に悩みをヒアリングし、養育費請求の流れ公的支援制度についてアドバイスをくれました。

まずは内容証明を送ってみましょうか」といった具体的な提案もしてもらい、一人で堂々巡りしていた頭の中がスッと整理されていくのを感じました。

養育費・親子交流相談支援センター」では法律的な代理業務こそできませんが、ひとり親家庭の生活安定のため、あらゆる相談に乗ってくれます。

2022年度の相談内容内訳を見ると、請求手続きに関する相談が全体の25.7%金額の算定相談19.0%親子の面会交流17.3%、そして「支払いが滞っている」という不履行に関する相談も11.9%を占めています。

まさに養育費の未払い問題で悩む親から多くの声が寄せられていることがわかりますよね。

相談の57.6%は離婚後に寄せられるものだそうで、離婚して初めて「こんなはずじゃなかった」と困り果てて駆け込むケースが少なくないのでしょう。

電話以外にも、メールやチャットボットで24時間いつでも相談を送れる仕組みが整っています。

夜中に悩みが募って眠れない」というとき、スマホから思い切って今の気持ちをメールで送信してみるのも一つの手です。

私の友人で旭川在住の由美さん(仮名)も、深夜にメール相談を送った一人でした。

翌日、相談センターから届いた丁寧な返信メールを読んで「自分だけじゃないんだ」と肩の力が抜け、前を向く気持ちが湧いてきたそうです。

なお、北海道には道が独自に設置している電話相談もあります。

社会福祉法人北海道母子寡婦福祉連合会(札幌市)では、平日9~17時に母子家庭等電話相談を受け付けており、養育費だけでなく生活や健康、就職など幅広い悩みを電話で相談可能です。

私もシングルマザー仲間から「日中に誰かと話したいときはここに電話するといいよ」と教えてもらい、何度か利用しました。

ベテランの相談員さんとお話しすると、張り詰めていた心がフッと軽くなり、「また頑張ろう」という気持ちが湧いてきます。

このように、夜でも昼でも、あなたの不安に寄り添ってくれる相談先はちゃんと存在します。

声を上げれば、優しく受け止めてくれる人が必ずいます。
どうか一人で抱え込まないでくださいね。

結論

最後に、未来への展望について少しお話させてください。

政府は令和13年(2031年)までに養育費の受給率をひとり親世帯全体で40%取り決めをしている場合は70%)に引き上げる目標を掲げています。

社会全体で子ども達の権利を守ろうという動きが加速しているのです。

私の願いは、北海道で養育費に悩む誰もが一人ぼっちで泣かずに済む未来を実現すること。

そのためにも、どうか勇気を出して一歩踏み出してみてくださいませんか?

あなたが声を上げれば、きっと状況は変わり始めるはずです。

私自身、かつての自分に「大丈夫、一緒に乗り越えよう」と伝えてあげたい気持ちでいっぱいです。

あなたとお子さんに明るい笑顔が戻る日が来ることを、心から願っています。