【穏やかだけど効く】心理学で導く!養育費を払ってもらう督促のコツと文例

心理学で導く!養育費を払ってもらう督促のコツと文例

心理学のテクニックを駆使した養育費督促のメッセージ例文をいくつかご紹介します。

ここでは特に心理効果を狙った表現に注目します。

状況に応じてアレンジし、LINEやメールで送る際の参考にしてください。

例文1:感謝 + 困窮アピール + 協力依頼

いつも養育費を振り込んでいただき、本当にありがとうございます。

○○(子どもの名前)も、お父さん(お母さん)からいただいたお金で習い事を続けられて、感謝しています。

実は、先月分がまだ入っておらず、少し心配になってご連絡しました。お仕事がお忙しいのかなとお察ししています。

○○にこれ以上我慢させたくないので、私は何とかやりくりしてきましたが、正直かなり厳しい状況です…。

お手数ですが、滞っている○月分(○万円)を○月末日までにお振込みいただけないでしょうか?

もし何か事情があって難しい場合は、ご相談いただければと思います。

私は大ごとにはしたくありませんし、○○にとってもお父さん(お母さん)は必要です。

これからも一緒に○○を支えていけたら嬉しいです。

ご連絡お待ちしています。どうぞよろしくお願いいたします。

心理ポイント

  • 承認欲求刺激 「いつもありがとうございます」でまず感謝し、相手のプライドを満たす。
  • 罪悪感喚起 子どもが我慢している、自分はやりくりして大変だと伝えて罪悪感を刺す。
  • 協力関係提案 「一緒に支えていけたら」とチーム意識を芽生えさせ、払わない選択に罪悪感を持たせる。
  • 脅し控えめ 法的措置は匂わせず、「大ごとにしたくない」とあえて書くことで、裏を返せば「大ごとにもできる」と暗示。

例文2:共感 + 選択肢提示

お疲れさまです。○○さんも色々とご事情がある中で、これまで養育費を送ってくださって本当に感謝しています。

○○さんも、新しいご家庭との両立で大変ですよね。

私もシングルで頑張っていますが、○○に十分なことをしてあげたい気持ちは同じだと思っています。

そこでご相談ですが、未払いの2ヶ月分について、

A案:来月末までに2ヶ月分まとめて入金いただく、

B案:2ヶ月分を3回の分割(○万円ずつ)で今年中にお支払いいただく、

のどちらかでお願いできないでしょうか?

どちらがご都合よいか、また他に良い方法があれば教えてください。

私は○○さんのご負担が少しでも軽く済む形にしたいと思っています。

今後も○○の成長を一緒に見守っていきたいので、どうかよろしくお願いいたします。

心理ポイント

  • 共感と肯定 「大変ですよね」と相手の立場に理解を示しつつ、親として同じ気持ちだと肯定する。
  • イエスセット 「子どもに十分なことをしてあげたい気持ちは同じ」という問いかけでYesを引き出す。
  • 選択肢提示 A案/B案と相手に決定権を委ねつつ、どちらも支払う前提の提案をする。Noという選択肢を与えていない。
  • 負担軽減を強調 「ご負担が少しでも軽く済む形に」と、相手思いであることをアピール。恩を感じさせつつ断りにくくする。
  • 協力関係強調 「一緒に見守っていきたい」で、払わない=仲間から抜けるという心理を働かせる。

例文3:最後通牒風(穏やかな脅し)

こんにちは。何度も連絡してすみません。

養育費の件でどうしてもお伝えしたいことがあります。

○月と○月の未払い分について、○月○日までにお支払いいただけない場合、私は止むを得ず家庭裁判所での手続きも検討しなければならなくなりそうです…。

本当はこんなことをしたくありません。

○○のためにも、今まで通りきちんと受け取って安定した生活を送りたいだけなんです。

もし今ご事情がおありでしたら教えてください。

私としてはできる限り話し合いで解決したいと思っています。

○○さんは責任感のある方だと信じていますので、どうかご対応をよろしくお願いいたします。

心理ポイント

  • 穏やかな最後通牒 具体的期限を示し、「家庭裁判所での手続き」という言い方で強制執行や調停をほのめか】。ただし「したくありません」と本心ではないと伝えて、脅しすぎないようにする。
  • 罪悪感と責任感刺激 「○○のためにも」「責任感のある方だと信じています」で、子どもの幸せと相手の良心に訴える。「信じています」と言われると裏切れない心理を利用。
  • 話し合いのラストチャンス提示 「事情があれば教えて」「話し合いで解決したい」と譲歩の姿勢を見せつつ、これが最後の猶予だと示唆する。相手に「今動かないと本当にやばい」と思わせる。
  • シリアスさと丁寧さの両立 いつもよりややフォーマルで深刻な文面にし、相手に緊張感を与える一方、決して罵倒や怒りは見せない。冷静な圧力をかける。

以上の例文は、それぞれ心理的な作戦を織り交ぜてあります。

ただ、大事なのは自分の言葉で無理なく書くことです。

あまり借り物のフレーズを並べすぎると不自然になってしまいます。

ここに挙げた例を参考に、相手の性格や状況に合いそうな要素を取り入れてメッセージを作ってみてください。

注意

メッセージを送る際は、必ず記録に残る方法(メール・LINE・内容証明など)で送りましょう。
電話だと証拠が残らず、言った言わないになりがちです。
また、感情的になって暴言を書かないように注意してください。
それが原因で逆にあなたが不利になることもあります。常に冷静で丁寧な文章を心がけましょう。


養育費未払い問題は心身ともに大変な試練ですが、決して諦めないでください。

養育費はあなたのお子さんの正当な権利です。

心理的アプローチや交渉術を駆使すれば、状況はきっと好転します。

あなたの粘り強い行動が実を結び、お子さんとの生活がより安定したものになることを心から願っています。

どうかご自分を大切に、そしてお子さんの笑顔のために、これからも一緒に頑張っていきましょう。応援しています!